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裁断面が斜めに切れる原因について

こんにちは。自炊空間です('ω')ノ

暑くなってきましたね!当店の2階は日当たりが強い日は暑くなる場合があります。暑かったら、お申し出下さい。クーラーをつけます。

 

今日は裁断機についてです。当店のホームページのトップの冒頭に書いてある裁断機の切り口が斜めになることについて、説明します。1度、メーカーの社長が来店して下さり、説明を受けましたのである程度は理解しているつもりです。

断裁機の本来の目的は製本した物の不揃いな部分をカットして奇麗に揃えたり、A3のコピー用紙を半分のA4にしたりするのに使用されます。これらの作業の場合に紙がずれないように用紙をプレスします。このプレスをする事により正確に断裁を行う事が出来ます。それなのになぜ斜めにずれるのでしょうか?

断裁機は本の綴じ部をカットする事を想定して作られていないのです。現在は電子書籍化で本をばらす作業が増えており本の綴じ部をカットする作業が出てきました。先にも書きましたが本来の断裁機の使用目的は本をカットする場合綴じ部では無くて端面の不揃い個所を揃えることが目的です。この為に紙ずれの防止のプレス部分が正規の使用法と本の綴じ部をカットする時に逆になってしまうのです。
断裁機の刃は厚さが7ミリ程度あります。この刃先は斜めに研磨され刃先が鋭くなっています。断裁を行うと紙は上から切れ、切れた紙はプレスされている側の反対に逃げてゆくのです。つまり、プレスされている側はずれないようになっており直角度が維持されるのです。 

上から圧力をかけると紙に逃げる力が働き、紙は左に飛びます。本の綴じ部分を切った時に斜めになるのは、この力の影響です。


直角度を出したい場合は本の入れる向きを反対にする必要が有ります。この場合には標準仕様の場合はスライドゲージの使用が出来なくなります。手前側に本の綴じ部分が来るからです。このようにならないようにするためには刃の向きを前後ろ反対にする必要が有ります。当然、プレスプレートの向きも反対にします。

この切り方なら真っ直ぐになるということですが、刃がむき出しで本当に危ないです。スライドゲージが使えないため、寸法を合わせられません。とある自炊業者、自炊サービスを訪問したら、このやり方で切っていましたが、当店ではできません。ご理解の程、よろしくお願い致します('ω')ノ